恥骨結合炎とは??

恥骨は骨盤の一部で、、
恥骨結合は左右2つの恥骨が軟骨円板に
結合し体幹の前面、正中に存在します。

*上記イラストの「symphysis pubis」
部分です。symphysis pubis は英語で
恥骨結合を意味します。

ここには上恥骨靱帯、恥骨弓靱帯、
内転筋、腹直筋、薄筋など、
数多くの筋腱が付着します。

恥骨結合炎とはすなわち、

「左右両側の恥骨を結合する軟骨円板の
運動ストレスによる炎症」

であり、
スポーツによって発生することが
多い障害ですが妊婦さんにも
起こることが多いです。

恥骨結合炎と言っても
実際には鼠径部周辺には
多様な原因で発生する各種の痛みがあり、
本当の原因を特定しにくいため
鼠径周辺部痛症候群
(Groin pain syndrome)とも呼ばれます。

スポーツ障害の恥骨結合炎

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好発スポーツは
サッカーが大半を占め、
陸上競技中・長距離、ラグビー、ホッケー、
ウェイトリフティングなどで
20歳前後の男子選手に多く発生します。

ゴン中山こと中山雅史選手や
ヒデこと中田英寿選手なども
現役時代は恥骨結合炎に
悩まされたようです。

受傷原因としては
タックルなどで直接恥骨部に
打撲を受けた場合のほか、
ランニングやキック動作などの
繰り返しの運動により、
恥骨結合周辺や股関節、
骨盤、鼠径部に度重なるストレスが加り
炎症が起きてしまい、痛みとなります。

治療としては
急性期例や発症後半年以内例では、
保存療法が主流です。

疼痛が強い場合、
約2週間のスポーツ休止と
安静が必要です。

疼痛部位の局所安静
(ランニング、キック禁止)、
アイシング、時に温熱療法
(ホットパック)、
消炎鎮痛剤投与、
ステロイドホルモンの
局所注射など・・・

が用いられますが、
運動療法も有効です。

初期のリハビリテーションは
股関節の外転可動域訓練、
筋力強化、内転筋のストレッチングから開始し
水中歩行、エアロバイクによる免荷訓練、
その後ジョギング、
2ヵ月でボールキック練習を行います。

疼痛が消失したからといって、
いたずらな早期復帰はかえって
再発を繰り返します。

慢性化すると長期間(2~3ヵ月以上)
スポーツ休止を余儀なくされるので
注意を要します。

場合によっては手術療法の選択もありえます。

妊婦さんの恥骨結合炎

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それではなぜ??
妊婦さんの恥骨結合炎が起こる
のでしょう。

それは
妊娠によりお腹が出ることや
体重が増えることで
急激に体のバランスが変わり
恥骨周辺に負担がかかるため、
だといわれています。

スポーツと違い
繰り返しの動作ではありませんが
急激な変化に身体がついていかず
このような状態になってしまう
ことがあるのです。

また妊娠中はホルモンバランスにより
関節がゆるみやすくなってしまう
のも一つの原因だといわれています。

より一層負担が
かかりやすくなってしまうのです。

予防としては
ご自身で骨盤ベルトをされたり
ストレッチなどをすることで
痛みが出ることを防ぐことができます。

痛みが強い場合は
まず医師などの専門家に相談することを
オススメします。

田無北口鍼灸院では
骨盤ベルトの着け方指導や
運動療法・股関節周辺のストレッチなど
状態に合わせて予防~痛みの緩和まで
の施術を行うことができます。

お困りの際はご相談ください。
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